*おニブちゃん*同じ部活で いつも一緒に帰る君。 いつも一緒にいるのに 君は気付かないの? あたしね 君に恋してるんだから。 *おニブちゃん* 「お前、スキな人とかいるわけ?」 夕方の帰り道。 君とあたしの二人きり 肩を並べて歩く君が いきなりそんな質問を投げ掛けた。 「なに、急に」 驚きながらも 平然を装って問いかえす。 「深い意味なし。 ただなんとなく」 ねぇ 君はココであたしが 君にスキだってキモチを伝えたら どんな顔するんだろうね。 やっぱびっくりしちゃう? それとも 笑い流しちゃう? 「そういうそっちこそ、いんの?」 肘で君をこつきながら 問い掛けるあたしに 「いるよ」 笑顔で返してくるんだもん。 ちょっと 泣きたくなっちゃったじゃん。 「そいつがまた鈍くてね~」 あんたも人のこと言えないよ。 ずっと一緒にいるあたしが 隣で心臓バクバクさせてることに これっぽっちも気付かないんだもん。 「そりゃ大変」 ココロないあたしの言葉。 自分から聞き返しておいて 自分で傷付くなんて あたしもおバカだね。 いつもの別れ道。 君はあたしに手を振った。 「じゃぁ、また明日な。 おニブちゃん」 「・・・え?」 少しずつ遠ざかる君の背中。 君の言葉を 理解するのには もうちょっと時間 かかりそうだよ? だって、あたし “おニブちゃん”だもん * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 感想やメッセージ残してもらえると嬉しいな(^^) →bbs 読んで下さってありがとうございました☆ 良ければ他の作品もどうぞ☆ →Top |